たるみは、お顔を老けたように見せてしまう大きな原因です。
その下部には必ずシワが発生します。シワが深くなることも老けて疲れたように見せる要因ですから、口元のたるみを改善して、マリオネットラインや上唇の上のシワを取り除くことが印象アップに繋がります。
このページでは、ヒアルロン酸の特徴やたるみ・シワを改善するメカニズムをご紹介いたします。
ヒアルロン酸の作用とは
ヒアルロン酸は人体に常在している物質です。保水力の高い物質で、肌の弾力性や潤滑性、柔軟性を維持するのに役立っています。しかし年齢とともに減少し、40代にもなると赤ちゃんの頃の約50%にまで減少。ハリや弾力が失われる代わりに、たるみやシワが増えてしまいます。
ヒアルロン酸は、皮膚へ塗布するだけではなかなか浸透されません。真皮層までしっかりと届けるためには、直接注入した方が効率的です。
お悩みの箇所へ注入すると、元々そこに存在していたヒアルロン酸と結合して膨らみ、くぼみ(シワ)を押し上げるように働きます。注入されたヒアルロン酸が充填剤の役割をして肌の表面をなだらかにし、たるみが改善します。
口元のたるみは、ほうれい線やマリオネットラインといった大きなシワから、鼻の下、唇のシワなどの多数で小さいシワまで、多くのシワの根源です。これらの溝に注入することで、ハリのある口元やふっくらとした唇に仕上がります。
メリット
注射をするだけでその日からエイジングケア効果が期待できるという点です。手術ではないためダウンタイムもほとんどありませんし、術後すぐにメイクをしてお帰りいただけます。施術時間も30分ほどで終了です。
そんな長所の一方で、一過性の効果という短所もあります。
ヒアルロン酸は徐々に体内へ吸収される性質です。新たに注入しても、6~12ヵ月ほどで分解・吸収されてしまいます。そういったデメリットを承知された上で、施術を検討するのがよいでしょう。
他の治療との比較
医師とのカウンセリングの際に施術を決定するのが望ましくはありますが、事前に他の施術と比べてから、カウンセリングに臨むとスムーズでしょう。
ニュープレミアムオートファイバー
ニュープレミアムオートファイバーはご自身の脂肪を10㏄ほど採取し、シワができている箇所に注入する方法です。
ヒアルロン酸に比べて脂肪は吸収されにくく、自己組織のためアレルギーや副作用の心配がほとんどありません。手術翌日からメイクが可能になるほど、ダウンタイムも抑えられます。1度の手術で満足される方も多く、コストパフォーマンスの面ではニュープレミアムオートファイバーが勝るでしょう。
ただし、脂肪注入は脂肪を吸引してから行われる手術です。脂肪を吸引した箇所には、少なからずダウンタイムを伴います。
手術に抵抗があるという方には、ヒアルロン酸注入がおすすめです。
テスリフト
テスリフトは、吸収性の糸をお顔に挿入してたるみを引き上げるリフトアップ法です。メッシュ部分が組織と一体化し筋膜をしっかりと引き上げ、安定的なリフトアップ効果と将来的なたるみ予防効果が見込めます。
コラーゲンやエラスチンの生成作用をもつ糸を使用するため、肌の引き締まり・ハリ・ツヤなどの美肌効果も得たい場合におすすめの施術です。
糸は8~12ヶ月程で吸収されますが、糸が吸収された後も長期間にわたってリフトアップ効果は継続します。ヒアルロン酸注入法よりも長期的な効果が期待できるたるみ治療です。
スマイルリフト
レーザーを口腔内から照射して、熱エネルギーを粘膜や表情筋へダイレクトに作用させ、マリオネットラインやほうれい線、口周りのシワ、唇のシワを改善します。
熱エネルギーを作用させるとは言え、口腔粘膜は熱さを感じづらいため火傷や痛みなどの心配はほとんどありません。無麻酔での施術が可能です。また、レーザー照射によって粘膜や表情筋にコラーゲンが生成されますので、引き締まった口元になります。
スマイルリフトはメスも針も使用しない施術です。注射が苦手な方や痛みに弱い方でしたら、スマイルリフトがおすすめです。
ウルトラセル(HIFU:ハイフ)
ウルトラセルという機器の中の1つの機能として搭載されているハイフは、超音波を1点に集め、SMASと呼ばれる筋膜に熱を与える方法です。この技術は、太陽光を虫眼鏡で1点に集める原理とよく似ています。加熱するターゲットを狙い撃ちできるため、皮膚や他の組織を傷つけず、火傷のリスクもほとんどありません。
ハイフを照射すると、SMASに点状のごくわずかな傷ができます。その傷を治そうとする自己治癒反応やコラーゲン増生によってたるみが引き締まり、ハリとツヤのある肌になっていきます。
治療の効果は6~12ヵ月ほど続きます。ですが、ハイフの場合はたるみの引き締め効果も見込めますので、フェイスラインにお悩みの方にも受けていただける施術です。エイジングケアと小顔施術を同時に受けたいという方には、ハイフがおすすめです。