メカニズム
マリオネットラインができる原因はいくつかありますが、そのうちの1つが“への字口”にする働きのある口角下制筋の過度な緊張・拘縮です。
口角下制筋は年齢とともに強張りやすくなり、皮膚のたるみや脂肪の下垂も重なってへの字口気味になります。それに伴って、マリオネットラインも深く目立ってくるようになります。
口角を上げるためには
口角下制筋の過度な強張りは、ボトックス注射で緩和できます。
ボトックス注射は神経から筋肉への命令を遮断することで、筋肉収縮や緊張を和らげる治療法です。施術は5分もかからずに終了し、ダウンタイムもほとんどありません。術後数日~1週間ほどで口角下制筋の緊張が取れ、への字口が改善していきます。効果は約半年です。
口角が上がるとマリオネットラインが目立ちにくくなるだけでなく、明るく快活な印象を与える表情となります。
誤った注入による副作用を避けるために
ボトックス注射でしっかりとした効果を出すには、解剖学的な知識と注入技術が必要です。間違った場所や深さに注入してしまうと、口唇に強い違和感が出たり、ストローが使いづらかったり、場合によっては飲み物が口からこぼれてしまったりする合併症を起こす可能性があります。施術を受ける際には、しっかりと医師の見極めをしておくことが大切です。