リップリングとは
挿入したシリコンバッグの縁が波打ったり、ポコポコとした感触になってしまったりして、皮膚表面からはっきりと見える現象のことです。バッグを動かすとわかりやすく盛り上がることもあります。
これは、シリコンバッグによる豊胸特有の症状です。
リップリングの主な症状
- ✓シリコンバッグの表面がぺこぺこと触れる状態
- ✓シリコンバッグの縁が目立つ
- ✓バストが波打つようにシワになっている
- ✓バストに違和感・圧迫感や痛みがある
原因
①リップリングが起きる原因
リップリングが起きる原因としては、「体型に合っていないシリコンバッグを入れた」ことです。挿入する際には、まず乳腺や大胸筋の内側にスペースを作ります。しかし、痩せ型の方や小柄な方は充分なスペースが作れず、挿入した際に折れ曲がったり、よれてしまったりすることがあります。
また、手術で充分なスペースが確保できてバッグを挿入できた場合でも、時間の経過とともにスペースが狭まってしまい、数ヵ月経過してから徐々にリップリングを生じることもあります。
シリコンバッグ豊胸をする際は、医師によるバッグの見極めが必要です。同時に、マッサージなどの術後のケアを充実させることも、クリニックの務めと言えるでしょう。
②シリコンバッグの劣化
現在のシリコンバッグは耐用年数が伸びていますが、今から数十年前のシリコンバッグの場合は劣化が起きることも考えられます。
シリコンバッグを挿入してからかなり長い年月が経っている場合は、リップリングを起こしてしまうこともあるようです。
リップリングかもしれないと思った際は、できるだけ早めに美容外科を受診し、入れ替えや抜去を検討してみると良いでしょう。
起きてしまったら
万が一リップリングが起きてしまったら、挿入されているバッグを抜去して適切なサイズへ変更、あるいは脂肪注入などの別の方法によって豊胸術を行う必要があります。症状によっては、抜去せずに周囲へ脂肪移植をすることで目立たなくすることも可能です。
リップリングが自然に治ることはありません。また、放置していても皮膚に負担をかけてしまうことになりかねないのです。早期であれば改善できますので、疑いがあればお早めに診察へお越しいただければと思います。
リップリングにならないためのポイント
実績が豊富なクリニックを選ぶ
患者様の体型に合った適切なシリコンバッグを選べるか、そして施術の際にシリコンバッグを入れるために十分なスペースを取ることができるか、それは医師の技術力にかかっています。
このため、症例数や実績が豊富で、豊胸手術を得意としている医師を選ぶことが非常に重要です。
カウンセリングの場でどれほどの症例を持っているのか、確認してみましょう。
定期的にエコー検査を受ける
エコー検査を受けることで、シリコンバッグの状態をチェックすることができます。
リップリングは直ぐに目に見えてわかるものではないため、予防をするためにもこまめにエコー検査を受けることをおすすめいたします。
アフターケアがしっかりしているクリニックを選ぶ
どのような原因であれ、リップリングが起きてしまった場合は早急に施術を受けたクリニックを受診するようにしましょう。
また、これからシリコンバッグ豊胸を計画している方は、シリコンバッグの寿命は非常に長いため、あらかじめアフターケアを行っているクリニックを選ぶと良いでしょう。
どのようなアフターケアを行っているのか、カウンセリングの時点で確認してみてください。