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【豊胸】ドクターコラム

豊胸手術時と
術後の痛み

豊胸手術時と術後の痛み

このページでは、施術ごとの痛みについて、また、術中・術後の痛みを抑える方法とは何かをお教えいたします。覚悟のいるように思える豊胸ですが、実は意外と受けていただきやすい手術です。

施術ごとの比較

患者様それぞれ「バストを大きくしたい」「自然な見た目で大きくしたい」などのご要望があるかと思います。ご自身のお悩みに合った施術とは何なのかを検討されている中で、それぞれの痛みも気がかりになるのではないでしょうか。

このトピックでは、ガーデンクリニックで行っている豊胸術ごとに解説いたします。

ヒアルロン酸注入

パソコンを使う人

注射器での施術になりますから、脂肪注入やバッグ挿入に比べて軽度と言えます。生活制限などはほとんどなく、デスクワーク程度でしたら翌日から可能です。

脂肪注入法

痛み止め

術中・術後

術前に行う局部麻酔と静脈麻酔により、術中に痛むことはほとんどありません。ただし、術後は二の腕や太もも、お腹などの脂肪を吸引した箇所に筋肉痛のような症状が出ます。処方する痛み止めを服用していただければ治まる程度です。

痛む期間

1週間ほどは筋肉痛に似た症状が続きますが、3日をピークに徐々に落ち着いていきます。

バッグ挿入(インプラント)法

術中

局所麻酔と静脈麻酔によってほとんど感じられません。当院で扱うシリコンバッグは、挿入する際の切開が狭くて済むのが特徴です。体内組織からの抵抗が少なく、拘縮をも起こしにくいものをご提案できますので、不安な点がある際は当院医師へご相談ください。

術後

どこに入れるかによっても異なります。ガーデンクリニックでは、乳腺の内側もしくは大胸筋の内側に挿入する2つの方法を採用しています。

乳腺の内側にバッグを入れる“乳腺下法”は、大胸筋の外側・乳腺の内側に挿入する方法です。皮膚より浅い部分にバッグが入っている状態となり、垂れたバストでお悩みの方へおすすめしています。この方法は、筋肉に影響がないため大胸筋下法に比べて痛むことは少ないですが、軽い筋肉痛のような症状がわずかにあるでしょう。そういった場合にも、痛み止めの服用で軽減できます。

また、大胸筋の内側に入れる“大胸筋下法”は、痩せ型の方や皮膚が薄い方におすすめの方法です。皮膚表面からバッグの輪郭が分かりにくく、自然な見た目に仕上がります。この方法の場合、挿入する前に肋骨に張り付いた大胸筋の剥離を行います。そのため、数日間は筋肉痛のような症状がありますが、処方する鎮痛薬を服用していただければ軽減できます。

バッグの挿入位置

痛む期間

大胸筋下法では、1週間ほど痛みが出ますが、ピークは1~2日目で3~5日後には徐々に引いていきます。1週間を迎える頃には大幅に軽減されているでしょう。

乳腺下法ですと、約3日を境に落ち着いていきます。ピークは1~2日目ですが、ピーク時でも大胸筋下法に比べると軽度です。1週間ほどで自由に動けるでしょう。

静脈麻酔とは

麻酔

手術による豊胸術では、麻酔によって術中に痛むことがほとんどないとお伝えしてきましたが、局所麻酔の注射や、意識がある中での施術が怖いという方も少なくないでしょう。そんな不安を抱かれる患者様には、眠っている間に完了させる“静脈麻酔”を施しての手術も承っております。

“静脈麻酔”とは、眠りを誘う点滴を使用することでウトウトと眠くなり、4~5分ほどの居眠りをするような感覚になります。目が覚める時には手術は終了しており、術中の痛みを感じることはほとんどありません。目覚めた後はさらに1時間ほどお休みいただいてからお帰りいただけます。

この静脈麻酔は全身麻酔ではなく、副作用の心配はありません。

加えて、当院顧問指導医である大庭には、美容形成外科の最高権威である米国美容形成外科誌へ麻酔についての研究論文が掲載された実績があります。

そんな大庭の知識や技術は、ガーデンクリニックの全ての医師へ受け継がれています。患者様のお悩みとともに不安を払拭する、それがガーデンクリニックです。

軽減させるために

施術ごとに程度や期間は異なりますが、術後の痛みは筋肉からくるものが多いとされています。ですから、動くと痛む場合もあります。

ヒアルロン酸注入以外の手術を受けられた方は、2~3日間はできるだけ安静に過ごされるとよいでしょう。術後に安静な状態を保てるようなスケジューリングをして、手術を受けることが重要です。

また、痛み止めは大きく症状が出てからの服用ですと、効果が出るまでわずかに時間がかかります。少しでも痛むようでしたら、医師から指示された用法・容量を守りつつ服用するようにしましょう。

長引く場合

ごく稀に痛みの出る期間を超えても引かない場合があります。施術ごとの原因や対策、当院での対応をお伝えいたします。

ヒアルロン酸注入法

胸

先述した通り、ヒアルロン酸注入による豊胸を行った場合、術後しばらく経過してから痛んでくることはほとんどありません。もし痛んできたならば、「しこりの発生」が考えられます。

しこりは、体内組織が注入されたヒアルロン酸に拒絶反応を起こして被膜を作り、ヒアルロン酸を閉じ込めた時に発生します。通常、被膜が形成される前もしくは被膜の薄いうちに体内の酵素が分解してくれますが、量が多すぎたり、1ヵ所に偏って注入したりすると酵素による分解が追いつかず、しこりが発生しやすくなります。ただ、しこりだけでは違和感やバストの硬さ、多少の痛む程度で放置してしまう方もいるかもしれません。しかし、ひとたびしこりによってその周辺組織が炎症を起こすと、さらなる痛みを引き起こしてしまいます。

また、大量に注入すると、圧迫により痛むこともあります。

しこりができてしまった場合には、注射器による吸引やわずかな切開をした上での除去をします。被膜はヒアルロン酸を覆うと日に日に厚く、硬く変化していきます。しこりがあまり大きくない場合には時間の経過とともに体内へ吸収されていくこともありますが、しこりができている可能性を感じたら、すぐに医師へご相談ください。

脂肪注入法

女性

術後2週間経っても胸が痛いという場合は、「脂肪細胞の壊死」「感染」「しこり形成」が考えられます。

脂肪を注入すると栄養分が届けられ、充分な栄養が提供された脂肪は定着することができます。一方、栄養が充分でないものは壊死してしまいます。ただし、壊死してしまった細胞は白血球の一部であるマクロファージによって吸収されることがほとんどです。ところが、壊死した細胞に身体が免疫反応を起こし、被膜を形成する場合があります。形成された被膜は徐々に強度を増し、しこりへと変化してしまうのです。

また、脂肪壊死が起こると感染症にかかりやすくなります。感染症は激しく痛んだり、赤み、腫れを伴う症状です。少しでも違和感があれば、クリニックへ相談するように心掛けましょう。

脂肪壊死は、脂肪に不純物が混入していたことや1ヵ所にまとめて注入すること、1度で大量に注入することで起こり得ます。

高純度で適量を、均等に注入することが最適な対策です。

万が一しこりが発生したり、感染症になってしまったりしたときは、しこりの除去や抗生物質などによる治療が必要です。感染症に関しては重症化してしまうと、感染巣の除去が必要になってしまいます。2週間が過ぎて痛みがある場合は、感染症への発展を食い止めるためにも早めのご相談が重要です。

シリコンバッグ挿入(インプラント)法

カプセル拘縮

術後数ヵ月~1年ほどしてから痛んできた場合、それは「カプセル拘縮」が起こっているかもしれません。

身体はバッグに対して免疫反応を起こし、被膜を形成する可能性があります。この被膜がバッグを取り囲んで閉じ込めていく現象をカプセル拘縮と言います。その痛みは、被膜がだんだんと硬くなっていくと同時に発生するものです。

挿入時に細菌感染が起きたときや、術中や術後の出血が多かった場合にカプセル拘縮が起こりやすいと言われていますから、術中の衛生管理・医師の手腕が問われます。

また、カプセル拘縮を起こさないためには、術後のマッサージも重要な要素です。クリニックで丁寧にマッサージさせていただきながら、ご自宅でのマッサージ方法の指導をいたします。アフターケアにも力を入れることで、当院の手術によるバッグ豊胸は極めて自然な仕上がりになります。マッサージを行う際に1~2週間ほどは多少痛むこともありますが、これは異常なものではありません。自然な形のバストを作るためのステップですから、怠ることなく続けましょう。

カプセル拘縮の疑いがあると感じた方は、なるべくお早めに診察へいらっしゃることをおすすめします。シリコンバッグを交換したり、異なる種類の施術を行ったりする必要のある場合も考えられます。さらに、1週間までは感染症にも注意が必要で、傷口が化膿したことで痛みが出ますが、早期であれば抗生物質で治療できます。筋肉痛のような症状ではないと感じた際は、早急にご来院ください。

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