脂肪吸引後の食生活において、術後のお身体に負担にならないものでない限り、通常通りの食事をしていただけます。ですが、「飲酒」に関しては術後7日間お控えいただくようにお願いしています。
こちらでは、飲酒を1週間控えていただく理由と、美しいスタイルを維持できるよう、積極的に摂取したい栄養素や食材をご紹介していきます。
脂肪吸引の前後は緊張するものです。
「脂肪吸引の前って何をしたらいけないの?」
「食べちゃいけないものは?」
ここではそんな疑問に全てお答えします。
これから脂肪吸引をされる方は、これを読むことで具体的な脂肪吸引までの過ごし方、手術当
日、そして脂肪吸引後の過ごし方まで、全てわかります。
ぜひご覧ください。
脂肪吸引手術前後の食事と飲酒について
基本的に「食べてはいけないもの」はありません。
ただし、食べる時間に注意をしてください。
当院では、ご来院予約時間の3時間前から食事や水分補給を控えていただくようお伝えしておりますが、制限された時間を守らずに食事や水分補給をすることは止めましょう。
麻酔をかけた際に吐き気が引き起こされる可能性があるためです。
吐き気が起こると、消化されていない食物や水分が逆流し、気管を塞いで窒息を引き起こすこと(誤嚥:ごえん)があります。
必ず、指定された時間以降は食べない・飲まないようにしましょう。
嗜好品はOKなのか
飲酒は前日のお食事から控えてください。アルコールは肝臓で分解されますが、実は麻酔液を分解するのも肝臓の役目です。そのため、飲酒をされてから手術に臨まれてしまうと、分解が阻害されてしまいます。
また、タバコは術後の回復に影響を及ぼすことがありますので、禁煙を推奨しています。ですが、絶対に禁煙をしないと手術が出来ないというわけではありませんので、可能な範囲で喫煙を控えてください。
睡眠について
手術の前日はしっかりと睡眠を取るように心がけましょう。十分な睡眠時間を取っていないと、睡眠不足による体調不良や精神的にリラックスできていない状態になってしまいます。
運動やお仕事について
脂肪吸引前日の運動やお仕事に制限はございません。ただし、脱水や貧血などで体調不良に陥るほどの過度な運動は避けてください。その点をお守りいただければ、運動や仕事、家事、趣味など通常通りにしていただいて構いません。
体調が悪くなった際は
前日の体調不良は、まず一度当院へご相談ください。手術可能か否か当院で検討させていただく必要があります。体調の状況によっては延期をご提案させていただきますので、すぐにご連絡ください。
脂肪吸引手術当日の流れ
では次に、脂肪吸引当日の流れを一通りご紹介いたします。リラックスして手術に臨みましょう。
クリニックへお越しの前に
脂肪吸引を受けていただくにあたり、何点か注意して頂きたいことがございます。
- 予約時間の3時間前からは食事を控えてください
- 当日は前開きのゆったりした服や、ウエスト部がフリー(ゴム等)のきつくない服、履物に関してはヒールの低いものを履いてお越しください
- 手術をする際、顔色等で患者様の異変を判断するために、どの部位の施術でもノーメイクになっていただく必要があります。
顔以外の部位でしたら術後にメイクをしてお帰りいただくことは可能です。また、顔の場合はむくみが生じる可能性があります。気になる方はサングラスや帽子、マスクなどをご持参ください - 手術当日、お車の運転は不可としています。電車やバスなどの公共交通機関でお越しください
当日の流れ
STEP1:カウンセリング
問診票に必要事項を明記いただき、カウンセラーが患者様のご希望やお悩みなどをお伺いします。
アレルギーや服用されているお薬などお身体の状態もお聞きしますので、不安な点や疑問点がありましたらカウンセラーまでお尋ねください。
STEP2:診察
医師により患者様の現在のお身体の状態を診察させていただきます。
その際に吸引量の目安や施術可能な範囲を患者様それぞれに合った方法をご案内いたします。術後のイメージもお話しいたしますので、医師と一緒に理想の体型を見据えて手術に臨みましょう。
STEP3:デザイン
完全個室のお部屋でお着替えをしていただき、手術の準備に移ります。
医師がお部屋にお伺いし、脂肪吸引する箇所のデザインを行っていきます。
この時、当院では患者様にお立ちいただいた状態で、再度患者様のお悩みを確認しながら細かなデザインをしていきます。
STEP4:麻酔
手術室に入室し、麻酔を行っていきます。
基本的には局所麻酔を行いますが、ご希望により静脈麻酔を受けていただくことが可能です。
STEP5:手術
手作業で脂肪を吸引していきます。
手作業で行うと、量の微調整も行えますし、皮下組織や血管をほとんど傷つけることがありません。
術後の痛みやリスクにつながる要素を取り除くことが可能です。
STEP6:術後からお帰りまで
術後は1時間ほど個室でお休みいただきます。
ご帰宅中、ご気分が優れなくなりましたらしゃがんでいただき、少し休んでから動くようにしましょう。
また、当日だけ包帯での圧迫固定をさせていただきますが、包帯を取る翌日までは注意してお身体を動かすようにしてください。
お帰り後の過ごし方
当日はカニューレ(吸引管)挿入口である傷口から血液交じりの液体が出ることがありますので、汚れてもいい服でお過ごしください。
術後のシャワーはご遠慮いただき、お食事は胃の負担が少ない食事をおすすめします。
お出しするお薬(抗生物質、痛み止め)の服用もお忘れにならないようご注意ください。
就寝時はお身体の下にバスタオルなどを敷いて布団が汚れるのを予防すると良いでしょう。
脂肪吸引後の仕事復帰や運動再開時期
術後は少し体がだるく感じ、早く普段通りの生活をしたいと思うものでしょう。
お仕事をされている方は長期間の休暇を取るのも躊躇われるかと思います。
あるいは、脂肪吸引の効果を早く実感するために運動を始めたいという方もいるかもしれません。
では、術後どれくらいから身体を動かしてもいいのでしょうか。
あらかじめ取るべき休暇日数や運動を控えるべき日数などを把握しておけば、脂肪吸引の手術を受けるにあたってスケジュールが立てやすくなります。
職業別の業務復帰
一口に「術後○日目から」と言っても身体を動かす程度がお仕事ごとに異なるものです。ここでは職業別に復帰まで必要な期間をご説明いたしましょう。
デスクワークをされている方
仕事中は椅子に座って業務をなされている方は、翌日からの復帰が充分に可能です。
ただし、通勤中に身体がいつも通りに動かせない場合がありますから、時間に余裕を持って出勤することをおすすめしております。
動き回る業務の多い方(営業、接客業、専業主婦など)
動き回るような業務を普段されている方は、手術の次の日からの復帰ですとお身体の調子が普段通りでなく、苦労されるかもしれません。
特に、二の腕やふくらはぎは動かす機会の多い部位ですし、吸引量が多いお腹や太ももは1週間ほど経過しても動きづらいことがあります。
ですから、むくみや内出血の出る術後約1週間はお仕事をセーブすることがおすすめです。
力を使う業務の方、運動をご職業とされている方
力を使うご職業の方は、顔以外の手術の場合、翌日からの復帰はダウンタイムが辛くなる傾向にあります。
普段と変わらない裁量の仕事をするには、身体のご負担を考慮し1週間程度、加減していただくことをおすすめいたします。
また、運動を仕事としていらっしゃる方は、腫れや痛みを防ぐためにも抜糸が行われる術後1週間までは控えめにしてください。
術後の運動について
抜糸をするまでの約1週間は控えるようにしてください。血行が良くなることで吸引した部位に腫れや痛みが発生する恐れがあります。
抜糸を終えたら、徐々にストレッチなどの軽い運動から取り入れるようにしましょう。
ただし、術後1週間の段階では、あと少しの期間ダウンタイムが続きます。
腫れや痛みが出てきた場合は、我慢せずにお身体と相談して少しずつ慣らしていくようにしましょう。
腫れ・痛み・内出血の様子とも相談を
どのようなお仕事・運動をされている方でも、腫れや痛み、内出血の様子を見ながら再開する時期を見定めるようにしましょう。
無理をなさると症状が悪化する場合もありますから、ご自身の体調と相談して普段の生活に戻ることが大切です。
腫れや痛みについては術後に腫れ止め、痛み止めを処方しておりますが、もしも症状が1ヵ月以上続いた場合は、直ちにクリニックへ相談してください。
飲酒について
脂肪吸引後の食生活において、術後のお身体に負担にならないものでない限り、通常通りの食事をしていただけます。
ですが、「飲酒」に関しては術後7日間お控えいただくようにお願いしています。
飲酒を1週間控えていただく理由と、美しいスタイルを維持できるよう、積極的に摂取したい栄養素や食材をご紹介していきます。
7日間はお酒を飲めない理由
飲酒をお控えいただくのがなぜ1週間なのかというと、抜糸を行うのが術後7日目だからです。
他院の外科手術でも同様に推奨されていないことがほとんどです。その具体的な理由をご説明します。
むくみや痛みが出やすくなる
抜糸前の飲酒をお控えいただく理由に、患部にむくみや痛みが出やすくなってしまう可能性が挙げられます。
アルコールの作用によって血行が過剰に促進されてしまうと、患部に痛みなどの影響を与えてしまう恐れがあります。
また、急激に血流が増えると、内出血が治るまでの経過にも影響しかねません。
傷口から出血する恐れがある
手術当日や翌日の早い時間は、まだ傷口が完全には塞がっていません。
飲酒で血流が促進されすぎることで、塞がりかけていた傷に影響を及ぼす可能性もあります。
酔いによる思わぬ怪我の可能性もある
通常時ならば転倒せずどうにか歩くこともできますが、脂肪吸引後すぐのお身体は普段のように動かしづらいため、酔ってふらつきながら歩くと危険です。
転んだ拍子に傷口が開く恐れもあります。禁酒はこのような二次的な事故の予防としても重要です。
スタイル維持を支える食生活
吸引を行った箇所は脂肪細胞そのものが減少するため、リバウンドをすることはほとんどありません。
しかし、残っている細胞が食生活や運動不足で膨張することがあり、術直後のスタイルよりもサイズアップしてしまう可能性はあります。
また、吸引していない部位の脂肪細胞の数は以前と変わらないため、不規則な生活をしていればどうしても太ってしまいます。
美しいシルエットを保つためには、日々の健康的な食生活も必要不可欠です。
以下に挙げる栄養素や食材でスタイル維持を図りましょう。
食欲を抑え代謝を上げる「亜鉛」
亜鉛の多い食材 | 牡蠣、豚レバー、にぼし、牛肩肉、高野豆腐、ごま、カシューナッツ、ココア |
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亜鉛は炭水化物や脂質の代謝を促します。さらに、亜鉛不足は食欲をコントロールするホルモンに影響し、食欲を抑えることができなくなります。亜鉛は体内で生成できない成分ですので、食べ物やサプリメントから取り入れましょう。ただし、亜鉛は過剰摂取にならないようお気をつけください。吐き気や腹痛などの症状が出る可能性があります。
代謝と血行を促進する「ビタミンB群」
ビタミンB1の多い食材 | 豚肉、鶏レバー、うなぎ、大豆製品、玄米、小麦胚芽 |
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ビタミンB3の多い食材 | まぐろ、かつお、豚・牛レバー、舞茸、かつおぶし、ピーナッツ |
ビタミンB6の多い食材 | にんにく、まぐろ、かつお、レバー全般、バナナ |
糖質の代謝をサポートするビタミンB1、血行を促進させるビタミンB3(ナイアシン)はダイエットの味方であると言えます。また、ビタミンB6は糖質・脂質の代謝や、タンパク質合成の促進に役立ちます。
むくみを軽減する「カリウム」
カリウムの多い食材 | パセリ、アボカド、ザーサイ、納豆、里芋、しそ、枝豆、ほうれん草、バナナ |
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術後しばらくは運動がしにくく、足やふくらはぎがむくみやすい方もいらっしゃるかもしれません。
あまりむくみを放置していると、新陳代謝が低下し脂肪も溜まりやすくなります。
体内の水分量バランスを適切に保ってくれるカリウムを摂り、むくみの解消を促しましょう。
さらに引き締まった身体を目指す方へ
脂肪吸引をきっかけにダイエットに励まれる方も多いですが、誤った過度な食事制限をしていては身体に負担がかかり、ストレスを感じるばかりです。術後の体型を定着させたり、皮膚の内出血やつっぱり感を早期に改善させたりするためにも、なるべく健康的な生活を心がけていく必要があります。
- しっかりと栄養を摂る
- 適度な運動をする
この二つの両立こそ、健康的な美しさを作る要素です。
効率の良い栄養摂取と適度な運動を続けるというのは、お一人では難しいという場合もあるかもしれませんが、ガーデンクリニックはアフターケアにも力を入れておりますので、月に1度のカウンセリングでお話を伺いながら、患者様に合ったアフターケアをご案内できます。
ダイエット外来
さらに身体を引き締めたいという方には、医師の指導を受けながら適度な運動ができる、当院のダイエット外来がおすすめです。
マグマ浴の中での痩身プログラム「マグマトリートメント」や、皮膚のたるみを引き締める「タイトスカルプティング」、食事制限をサポートする「ダイエットピル」など、患者様のニーズに応じたメニューを揃えています。
美容点滴
食品やサプリメントだけでは充分な摂取が難しいビタミン類を、数十分程度の点滴で効率よく体内に取り込むことができます。
少しでも不安な点があれば、すぐにクリニックへ
術前、術後に関する様々な不安や心配があると思います。
もし聞きたいこと、相談したいことがあれば、すぐにクリニックに相談されることをオススメします。
ガーデンクリニックは術前はもちろん、術後のアフターケアにも力を入れておりますので、
細やかなケアを受けられるクリニックをお探しの場合は、ぜひ当院へお越しください。