脂肪吸引後に肌にボコボコが現れたり、つっぱり感が出てしまうと、「もしかして手術は失敗だったんじゃ…」「ずっとこのままだったらどうしよう」と不安に思うかもしれません。
これはダウンタイムに現れる拘縮と呼ばれるもので、おおよその場合は時間の経過とともに消失し、肌に馴染んでいきます。
しかし、稀に1年以上経っても治らないケースがあります。
この場合に考えられるのは、医師による技術不足や、手術の失敗です。
これから脂肪吸引を受けるのでしたら、術後に現れる拘縮とは何か、失敗しないクリニック(医師)選びのポイント等を知っておいて損はないでしょう。ぜひ最後までお目通しいただき、後悔の無い脂肪吸引を受けてみてください。
術後現れる「拘縮」とは?
最初に、脂肪吸引にはダウンタイムと呼ばれる、治療を受けた後に普段通りの生活を送れるレベルに回復するまでの期間があります。出てくる症状は様々で、痛み、むくみ、内出血、拘縮、赤みなどです。
肌がぼこぼこになってしまう症状もその中の一つで、術後の3ヶ月~6ヶ月の間に起きる拘縮(こうしゅく)と呼ばれています。
これは手術によって傷ついた身体が修復しようと一時的に皮膚がボコボコしたり硬くなっている状況のことです。
先述した通り時間経過と共に症状が軽くなっていきますが、適度にマッサージをすることで回復を早めることが可能です。
拘縮を緩和させるマッサージ
術後のマッサージは術後最低でも3週間後からはじめるようにしましょう。
ただし、患部に非常に強い痛みがあってマッサージが難しい場合は、必ずクリニックに相談し、痛みが落ち着いてからマッサージしてください。
マッサージのコツは下記の通りです。
- ・事前にマッサージをしてもいいか医師に確認をとる
- ・硬くなった部分を潰すように行う
- ・強すぎない力で、痛気持ちいいくらいの強さで行う
- ・クリームやオイルを使って、肌を痛めないおうに行う
- ・マッサージし過ぎない(毎日10~15分程度続ける)
マッサージの他に、インディバを受けることもおすすめです。
インディバとは高周波の力で身体の深部を温める温熱療法。全身の細胞を活性化させ、代謝を促すことで、拘縮からの回復を早める効果に期待されています。
当院では、脂肪吸引の後に無料で3回まで受けていただくことが可能です。
対策に重要なクリニック(医師)選び
脂肪吸引は、外科的手術です。
経験の浅い医師や基本をきちんと学んでいない医師が担当すれば、サイズが変わっていなかったり後遺症が残ったりということになりかねません。
術後のボコボコも後遺症の1つです。
施術を受けると決めたら、クリニックや医師は慎重に選びましょう。
クリニックの選択で迷ったら、是非カウンセリングに出向いてみてください。
そして、カウンセラーの言葉に注目してください。「根こそぎ」や「皮下脂肪を全部取る」などいうワードがカウンセラーの口から出てきたら要注意です。
多く、一気に除去したいという患者様は多いのですが、「根こそぎ」除去してしまうと皮膚直下の脂肪を取りすぎてしまい、ボコボコを始め、引きつれ感や内出血、たるみの原因になる可能性が高まってしまいます。
圧迫する際の注意点
術後は、皮膚の凹凸を予防するために数日間の包帯による圧迫期間が必要です。
しかしながら、その包帯圧迫が患部にとっては凹凸になりかねない措置でもあります。
例えば、他院でお腹の脂肪を吸引されたとします。
圧迫期間は約1週間。その間包帯は外れないように固定されます。
ですが、お腹は通常の生活の中で立ったり座ったりを繰り返し、動きの多い部位です。
巻いた包帯も動きに乗じて徐々にズレていきます。
ズレをそのままに圧迫期間を終えると、包帯の圧に忠実に凹凸が残ってしまいます。
一方、ガーデンクリニックではどの部位でも1日間の包帯圧迫でOK。
その後はサポーターやストッキングに交換していただきますので、動きでズレが生じる心配がありません。
クリニックを選ぶ際は、包帯の圧迫期間がどれくらいあって、それに代わる圧迫の方法はあるのかということを頭の隅に入れつつ選ぶとよいでしょう。
パーツごとに起こり得るボコボコの原因と修正
そもそも、なぜ肌のボコボコができてしまうのかというと、脂肪を取る量が均一でないことや、脂肪の取りすぎによるものです。
脂肪の量や包帯圧迫の有無などにより、パーツごとでもボコボコの原因や修正の仕方は異なるものです。
✓まぶた・頬
まぶたや頬は包帯での圧迫はいたしません。そのため、包帯のズレによる凹凸はなく、取りすぎがボコボコの原因であると考えられます。
元々脂肪の少ないパーツであるため、取りすぎを招きやすくなっているのです。取りすぎてしまった脂肪は必要な分だけ注入し、肌を均等に整えて修正が完了します。
✓二の腕・太もも
二の腕や太もも、お腹は脂肪細胞の多い箇所です。
全て除去してしまいたくなりますが、それはもちろんNG。その場合も脂肪を注入し直すことで、ボコボコが改善されます。
✓ふくらはぎ・お腹
「二の腕」「太もも」に加えて、「ふくらはぎ」や「お腹」は日常生活の中でも動かすことの多いパーツですから、包帯のズレによる凹凸が起きやすいパーツと言えるでしょう。再度吸引するか、注入するかでバランスを見ながら修正を行います。
他院の脂肪吸引で失敗した方の修正(再手術)について
先述した通り、脂肪吸引は全く失敗がないとは限りません。
「不自然なデザイン」「左右差がある」「肌が凸凹になる」「術後の変化がない」「皮膚がたるんだ」といったものは、修正(再手術)が必要な失敗例です。
それぞれの原因とその対処法を見ていきましょう。
不自然なデザイン
失敗しやすい箇所:太もも、二の腕
不自然なデザインになるのには、理由が2つあります。
1.除去したい箇所だけを重点的に手術を行ってしまう
2.横になった状態でデザインが行われた
それぞれ見ていきましょう。
1.除去したい箇所だけを重点的に手術を行ってしまう
1つ目は、除去したい箇所だけを重点的に手術を行ってしまうこと。
例えば、太ももが気になる方に対し、正面から大きく見えがちな外側と内側のももからのみ吸引しても、全体的なバランスに欠陥ができます。
前面と背面のもものボリュームは変わっていないため、側面から見た場合にはさほどの変化はありません。
太ももをサイズダウンさせるには、あらゆる方向から吸引していた方が、自然な脚のラインを作ることができます。
1.横になった状態でデザインが行われた
2つ目は、デザインが横になった状態で行われていたということ。
脂肪は、横になると重力に合わせ接地面の方向に流れていきます。
その状態でデザインを行っても、立ち姿勢のイメージには近づきません。
術後の圧迫を終えてみると、減らしたいところが減らずにバランスが悪くなったという事態になりかねないのです。
ガーデンクリニックでは、手作業によるシリンジ法で全体のバランスを見ながらデザインと手術を行います。
また、デザインを立った状態でさせていただき、術後のイメージに近い仕上がりを目指します。
修正手術においても、丁寧にデザインをし直し、美しいボディラインを作れるようご対応させていただきます。
左右差がある
失敗しやすい箇所:二の腕、胸部、ウエスト
本来、人体は左右非対称であっても異常ではありません。
むしろ、利き手や利き足があるほどですから、筋肉のつき方や骨格のズレが生じていて当然とも言えます。
ただし、脂肪吸引をするにあたって左右から同じ量を取ってしまうと、より左右差が目立つ恐れがあります。
術前の診療やデザインで、除去する量だけでなく、筋肉や骨格までも考慮することが大切です。
機械による手術は量を微調整することが難しく、左右差を招きやすいと言われています。
当院は手作業で除去していくため、バランスの取れたボディデザインが可能です。
肌が凸凹になる
失敗しやすい箇所:二の腕、腹部、太もも前面、ふくらはぎ
肌の凹凸には細かく分けて、セルライトのようなボコボコと、細くラインの入る溝の2つの種類があります。
前者の場合は取りムラによって引き起こされる凹凸で、後者の場合はカニューレ(吸引管)を通した部分(主に浅い脂肪層)から無理矢理吸引すると引き起こされる症状です。
いずれも医師の技術が足りなかったり、機械による無理な除去を行ったりすることに起因します。
ガーデンクリニックは機械を使用せず、手作業での「シリンジ法」を導入しています。
機械に比べ手間や時間はかかるものの、量を調整しながら施術が行えるため、取りムラや無理な吸引を防げます。
術後の変化がない
失敗しやすい箇所:腹部(男性)、ふくらはぎ
術後の変化がないということは、単に、しっかりと除去できていなかったことが考えられますが、そもそも太って見えている元凶が皮下脂肪ではないこともあります。
失敗しやすい箇所として腹部とふくらはぎを挙げました。
腹部に関しては男性に起こりがちであると記しています。それがなぜかと言いますと、ぽっこりお腹は、男性の方がつきやすいとされる内臓脂肪が主な原因であるためです。
脂肪吸引では、内臓脂肪の除去はできません。故に、術後の変化がないと思われてしまいがちになります。
また、ふくらはぎも同様に、むくみや筋肉によって太く見えている可能性があります。
女性はむくみがちですし、男性は筋肉がつきやすい箇所です。
これらの原因によって、術後、変化が見込めなかったという失敗が引き起こされます。
ガーデンクリニックでは、内臓脂肪やむくみの減少が期待できる施術、ふくらはぎの筋肉の働きを抑制する施術をご用意しています。
変化のない原因が皮下脂肪の取り残しである場合でも再手術を受けていただけますので、お気兼ねなくご相談ください。
皮膚がたるんだ
失敗しやすい箇所:二の腕、腹部
皮膚のたるみは、術後に現れやすい症状です。
時間が経つにつれ治まっていくものですが、中には吸引量が多すぎてたるんでしまうこともあります。
取りすぎによるたるみには、脂肪を注入し直して改善したり、たるみを引き締めたりする施術がおすすめです。
患者様のご要望とたるみの状態に合った施術をご提案いたします。
再手術を受けるには
前回の手術から3ヵ月を目安に間隔を空けましょう。
3ヵ月後というのは、炎症や腫れが治まった頃を指しています。
術後3ヵ月以降も炎症や腫れが治まらない場合は、症状が治まってからの再手術をしましょう。
ただし、取り残しや取りすぎによる凸凹がある場合は、なだらかにする修正手術を行うために半年~1年ほど様子を見ながら行っていきます。
なぜなら、半年~1年ほどかけて組織が引き締まっていくため、体型が完成してからの再手術が望ましいです。
また、修正に回数制限はありません。ですが、吸引可能な量には限界がありますから、医師へ再手術をしてもいいのかを相談しましょう。