いびきの原因の多くは、睡眠中に気道を塞いでしまう「口腔粘膜組織」にあります。この組織を引き締めて気道を広げるのが、当院で行うナイトレーズです。
当院では、ナイトレーズをご希望された患者様に、カウンセリングと医師による診断を行っております。いびきの度合いを調べる診断基準の一つ「マランパチ分類」と、その結果に応じた大まかな治療回数の目安などについてご説明します。
喉の状態を判断する「マランパチ分類」とは
口腔粘膜の状態を簡易的に確認する方法が「マランパチ分類」です。元は全身麻酔時に気道確保ができるかを確認するためのものでしたが、現在は睡眠時無呼吸症候群の診察時にも用いられており、スコアに応じて無呼吸のリスクを測ることもできます。
マランパチ分類の確認方法
大きく口を開いて舌を突き出すと、口蓋垂(のどちんこ)や軟口蓋が見えるでしょう。この喉の奥がどの程度見えるかを分類した4段階の基準が、マランパチスコアと呼ばれるものです。
クラス1 | 軟口蓋や口蓋垂がよく見える |
---|---|
クラス2 | 軟口蓋は見えるが、口蓋垂の先端は隠れる |
クラス3 | 軟口蓋のみ見え、口蓋垂が根本程度しか見えない |
クラス4 | 軟口蓋も隠れ、硬口蓋しか見えない |
4段階のうち最も軟口蓋が下垂しているクラス4は、上気道が非常に狭まっているということになります。クラスが上昇するほどいびきの度合いも増し、睡眠時無呼吸症候群リスクも高いと考えられます。
マランパチスコアに見る、効果と回数目安
施術後に、口腔粘膜の状態をマランパチスコアの基準で確認いただき、「クラス4からクラス3程度になった」「クラス3からクラス1程度になった」などの変化が見られれば、翌日以降いびきの改善も実感していただけるでしょう。
ナイトレーズは元のマランパチスコアが低いほどクラス1に近付きやすく、照射を繰り返すごとに変化がわかりやすくなります。
大まかな目安として、クラス3〜2なら、当院の推奨している3回セットの照射を行うことで、クラス1までの改善を目指せます。クラス2なら、初回治療だけでも改善が見込める場合もあります。さらに1年〜数ヶ月に1度のメンテナンス照射を行えば、その効果を高めながら維持することが可能です。
適性と当院の事前診断について
気道の閉塞が深刻ですと、中にはレーザー照射が難しい場合があります。また、クラス1であるにも関わらずいびきが酷い場合、鼻腔など別の箇所に原因がある可能性が高いため、口腔へのアプローチは適さないこともあります。施術適性がないと知らないまま、無闇にレーザーを照射しては意味がありません。
当院では医師による診察を行い、マランパチ分類をはじめとした検査にて、患者様のナイトレーズ適性をお調べします。お一人お一人の口腔内に適した治療をご提案いたしますので、ぜひ一度カウンセリングへお越しください。
関連項目
より詳しいメカニズム、施術の流れ、などはこちら