2つのレーザー
レーザーを用いたいびき治療には、大きく分けて2種類の方法があります。「何が違うんだろう」「どっちがいいんだろう」とお悩みの方は、下記の比較をご参照ください。
口腔粘膜の一部を切り広げるタイプの治療(LAUP)
・口蓋垂(のどちんこ)と周辺粘膜の切除をレーザーで行う
・出血や痛みをメスよりも軽減しているため、日帰り手術が可能
口腔粘膜組織を引き締めるタイプの治療(Nightlase)
・組織を引き締めることで気道を確保させる
・切除しないため出血や痛みがほとんどなく、術後のダウンタイムを低減
当院では、後者の“引き締める”「ナイトレーズ」を行っています。
2つのレーザーの違いとは
痛みや出血、麻酔
従来のレーザー
切除を伴う施術では、痛みを生じるため局部麻酔の使用が必須です。出血もメスでの切除に比べてかなり低減されているものの、技術の低い医師の照射では出血が起こってしまう可能性があります。
ナイトレーズ
切除を行わない分、出血や痛みはほとんどありません。ごく稀にご年配の方や粘膜の薄い方ですとチクチク感が出る場合もありますが、照射量の調整により対処が可能です。麻酔は不要ではありますが、ご心配をされる方には塗る麻酔を使用することもできます。
ダウンタイム、術後の違和感
従来のレーザー
喉の違和感・ダウンタイムが1〜2週間続く傾向にあり、痛みがひどい場合は内服薬や点滴で対処することもあります。喉が火傷のような状態になり、水を飲むのもつらいほどの痛みがあるため、術後数日はおのずと食事が制限され、3〜5日ほどはおかゆなどの柔らかいものしか食べられない場合もあるとされています。
ナイトレーズ
ダウンタイムは約3日間程度で、痛みらしい痛みはありません。風邪の引きはじめやカラオケの後のような、喉の奥が軽く引っかかる程度の違和感があります。食事制限は飲酒と刺激物を避けていただければ、他に制限はありません。
治療時間の長さ
従来のレーザー
照射自体は10分前後です。しかし、麻酔が切れるまでに3時間ほどかかること、術後に痛みを生じることを見越して、手術当日と翌日はお休みを取ることをおすすめします。なお、施術時の吐き気を予防するため、手術前5時間ほどは絶食が必要になります。
ナイトレーズ
照射には、およそ20〜30分程度かかります。痛みや熱感を感じる方の場合、ゆっくり照射するために少しお時間がかかる場合があります。お一人ずつの喉の状態に合わせてスピードが変わるため一概には言えませんが、平均して30分程度とお考えください。術前の絶食などは不要です。
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